@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:00010428, author = {Yamada, Syouzi and 山田, 昇司}, journal = {朝日大学経営論集, Asahi business review}, month = {Mar}, note = {110009435853, application/pdf, 英語基礎の授業は前期末に統一テストが実施される。出題範囲はシラバスで指定されている6つのUnitで、その中には「be動詞」「一般動詞」「名詞・冠詞」という文法項目が含まれている。これらの項目はどれも英文法の基本的事項であると一般には考えられているが、実際にはbe動詞と一般動詞における疑問文、否定文の作り方の違い、されにそれに加えて現在形と過去形の場合の違い、また一方、名詞においては加算・不可算の区別、冠詞においては不定冠詞と定冠詞の使い分けなどその内容は多岐に渡っている。それらをいかにして学習者に定着させるかがこの授業担当者の大きな課題となっている。 筆者はそれらを集中的にドリルするために前年度に引き続いて今回も小先生方式を導入した相互テスト学習を導入したが、今年度はそれに加えて「日記による英作文」を試みた。学習者はまず最初に「単文・現在形」で特定曜日の生活習慣を書き、次には「単文・過去形」で前日の日記を書いた。「単文・過去形」による英文日記の方は続けて3回繰り返して書いたが、回を重ねる毎に英文数は増え、最初は10文程度しか書けなかった日記文が最後には30文を超えて書く学生も次々と現れるようになった。変化は英文数だけでなく、現在と過去を対比させた文や形容詞節を形成する埋め込み文などの多様な表現も現れてきた。 学期末の統一テストにおいては、担当した習熟度中位および下位のクラスの平均点が昨年度より5点以上上昇し、不合格者も一名も出ないという成果が現れた。学習者は英作文を書きながらテキストで学んだ文法事項をもう一度学び直していったと言えるだろう。 今回の試みは統一テストという制約下で特定の文法項目を意識した英作文指導を行ったのであるが、この指導ではどうしても単語置き換え的な英作文になるという限界がある。実際に学習者が表現したい内容はもっと豊かで複雑な内容を含み持っている。私の所属する英語教育の研究会JAASETでは、英作文についてはまず日本語でたっぷり書けるようにして、次にその日本語を英語にしやすい日本語に「和文和訳」する、つまり日本語を分解して英語にしやすい単文の日本語にするという手順を踏むことが重要であると提唱している。次回の英作文においてはそのことを踏まえた追実践を行いたいと考えている。}, pages = {21--34}, title = {英文を書きながら学ぶ英文法-「単文・過去形」から始める英作文「昨日の私」}, volume = {23}, year = {2009} }