@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:00012301, author = {梅澤, 愛}, issue = {2020-03-31}, journal = {2020-03-31}, month = {2020-03-31, 2020-06-13}, note = {本稿は、クラスの中で日本語学習に困難を抱えている学生を対象に、その困難を軽減するために教師が学生をどのように理解し、何ができるのかといった対策を見出そうと実施した2019年度後学期初級聴解クラスの授業報告である。四技能(読む、書く、聞く、話す)の中で、学生は誰しも得意、不得意を感じる技能があるはずだが、不得意なものに対し学生が大きなつまずきを感じていたり、それがテストの点数に大きく影響したりするケースがある。また、日本語教育の現場において学習障害、発達障害などの診断受けた学生は多くはないが一部存在し、来日する学生も年々多様化してきている。これらの学生を「学習不足」「習得の遅い学生」として扱うのではなく、学生の持つ困り感の原因は何か、といった問題の根本への注目、また、彼らの特徴に対する理解、対策が学生の多様化に伴って教師に求められていることではないかと考える。そこで、学校教育におけるインクルーシブ教育システムを参考に、授業内容に困難を抱える学生に焦点を当て、彼らの特別な教育的ニーズに対応し、その困難を軽減するよう努めた。筆者が受け持った聴解Aクラス(初級レベル)において、音素の識別、音声の文字化、アウトプットにおいて困り感を持つ学生を対象に、その特徴の理解と授業内、外での対応に力を注いだ。その結果、漠然と困り感を持っていた学生が、自分の苦手とする個所に気付き、意識的に学習できるようになった。しかし、この結果は学生の性格や学習意欲の高さによるものでもあり、すべての学生に当てはまるというわけではない。一方で、このような教師側の支援があっても、困り感の軽減にまで至らなかった学生もおり、長期的なアプローチが必要であることも分かった。 障害の有無にかかわらず、実際に授業に遅れをとったり、困難を感じたりする学生がいる場合に授業内の全体活動の見直しから、授業外での個別の支援といった対応をとっていくことは、困難を軽減するための手助けとなると考える。しかし、学生の特徴や教科にもよるため一般化することは難しく、今後も様々なケースに対応し、学生の希望に応じて適切なサポートができるよう研究を続けていく必要がある。}, pages = {2020-03-31--2020-03-31}, title = {学習に困難を感じる学生への対応 : インクルーシブ教育システムを参考に}, volume = {2020-03-31}, year = {} }