@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:00012619, author = {片岡, 嗣雄 and 森, 大気 and 猪俣, 恵 and 引頭, 毅}, issue = {2020-06}, journal = {2020-06}, month = {2020-06, 2020-08-26}, note = {mecAはβ-ラクタム系抗菌薬が結合できないペプチドグリカン合成酵素PBP2’ をコードする遺伝子であり、メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)はこの遺伝子を獲得することでβ-ラクタム耐性を獲得している。mecA遺伝子は可動性染色体カセット(SCCmec)を構成する一遺伝子として水平的に伝播し、黄色ブドウ球菌以外のブドウ球菌(コアグラーゼ陰性ブドウ球菌、CoNS)もSCCmecの獲得によってβ-ラクタム耐性を獲得しうる。SCCmecは構成や配列の異なる複数のタイプが存在するため、その解析によってmecA遺伝子の伝播状況が推測できる。本研究では、本学学生143名を被検者としてmecA陽性ブドウ球菌の検出を行い、そのSCCmecのタイプを解析することでmecA遺伝子の伝播状況の推測を行うことを目的とした。被検者から鼻腔検体を採取し、β-ラクタム系抗菌薬セフォキシチンと高濃度食塩を含む選択鑑別分離培地で培養して検出されたブドウ球菌について、mecA遺伝子の有無とそのSCCmecのタイプをPCR法で解析した。その結果、143名中65名(45%)から合計86菌株のmecA陽性ブドウ球菌が検出された。さらに、mecA陽性ブドウ球菌86株中84株(98%)は黄色ブドウ球菌ではなく、CoNSであることが分かった。これらの菌株は市中でも頻繁にみられるSCCmec type Ⅳ aを保有していた。これらの結果から、ヒトの鼻腔や皮膚の常在菌であるCoNSが、他のブドウ球菌にmecA遺伝子を水平的に伝播しながらmecA陽性ブドウ球菌が拡散している可能性が示唆された。今後は、常在菌が潜在的な薬剤耐性菌となりうる危険性を考慮して、薬剤耐性に対するアクションプランを推進していかなければならないと考えられる。}, pages = {2020-06--2020-06}, title = {本学学生から検出されたmecA陽性ブドウ球菌の解析とmecA遺伝子伝播状況の推測}, volume = {2020-06}, year = {} }