@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:00014069, author = {杉本, 勘太 and 桑原, 茂久 and 本田, 顕哲 and 田村, 康夫}, issue = {2006-06-20}, journal = {2006-06-20}, month = {2006-06-20, 2023-03-01}, note = {歯への衝撃は、歯牙破折や軟組織裂傷だけでなく、顎骨骨折や脳震盪を引き起こす事は広く知られている。しかしながら、歯へ衝撃が加わった時の上顎骨や頭頸部へのひずみの伝達方向や大きさについての検討はほとんど行われていなかった。そこでヒト乾燥頭蓋を用いて、上顎切歯への衝撃が上顎骨および頭蓋骨に及ぼす影響についてひずみゲージを用いて検討した。乾燥頭蓋を固定して、鉄球を落下させて、上顎切歯歯槽骨部の4ヶ所と、頭蓋骨の7ヶ所の計11ヶ所でひずみを測定した。球を上顎左側中切歯の歯冠部を近遠心方向に三等分し、それぞれの長軸方向および近遠心方向の中点に歯軸に対し垂直方向に近心側、中央、遠心側の3点(以下M衝撃、C衝撃、D衝撃)および切端中央に歯軸に対し垂直(以下軸衝撃)に自由落下させた。1)唇面からの衝撃では、口蓋側歯槽骨頂部ではC衝撃の主ひずみが最も大きく、唇側根尖部および唇側歯槽骨頂部ではM衝撃、口蓋側根尖部ではD衝撃の主ひずみが最も大きかった。一方、頭蓋骨においては、それぞれの測定部位で衝撃点による差は認められなかった。2)歯軸方向の衝撃では、C衝撃と比較すると歯槽骨では唇側歯槽骨頂部以外は軸衝撃の方が主ひずみは小さかった。また頭蓋骨では、正中から離れた部位の主ひずみは唇面、歯軸方向の間で差は認められなかった。一方、大後頭孔後縁においては唇面からの衝撃ではひずみは0であったのに対し、軸衝撃でひずみが生じていた。以上より、歯への衝撃は歯の形態や衝撃部位により歯槽骨に生じるひずみの方向と大きさが異なることや、歯軸方向への衝撃は、唇面からの衝撃に比べ頭蓋底に強く伝わることが明らかとなった。}, pages = {2006-06-20--2006-06-20}, title = {上顎切歯への衝撃が上顎骨および頭蓋骨ひずみにおよぼす影響}, volume = {2006-06-20}, year = {} }