@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:00014195, author = {篠島, 一将 and 落合, 隆永 and 江原, 道子 and 中尾, 寿奈 and 高橋, 萌 and 長縄, 鋼亮 and NAGANAWA, KOUSUKE and 江原, 雄一 and EHARA, YUICHI and 永山, 元彦 and NAGAYAMA, MOTOHIKO and 村松, 泰徳 and MURAMATSU, YASUNORI and 住友, 伸一郎 and SUMITOMO, SHINICHIRO}, issue = {2022-10}, journal = {2022-10}, month = {2022-10, 2023-04-25}, note = {口腔粘膜細胞診は、非侵襲性に実施できる利点がありPapanicolaou染色(PAP 染色)による細胞や核の形態的変化を細胞異型として判定している。しかし、その判定には熟練した専門的知識を必要とし、これを裏付ける客観的判定基準の統一が求められている。そこで本研究では、口腔粘膜細胞診検体のPAP染色でみられる形態的変化を細胞骨格関連分子の変化で捉えて、客観的判定基準に裏付けるために検索を行った。実験は診断後の液状化検体細胞診(Liquid based cytology, LBC)標本と10%ホルマリンで固定したLBC(FLBC)標本を用いてCK(AE1/AE3)、F-actin、Cortactinに対する蛍光染色とDAPIによる核蛍光染色を行い、PAP染色との比較を行った。また組織標本にて扁平上皮癌及び健全粘膜組織と確認できた症例を用いてCortactinに対する免疫染色を行い、光学顕微鏡で観察した。1.CK染色に対する免疫蛍光染色において、細胞質や核の蛍光強度は,腫瘍性変化に伴って上昇し、PAP染色の細胞質や核の変化にそれぞれ対応していた。2.F-actin染色では、NILMとSCCでは微細構造に変化を認め、悪性化に伴って糸状仮足や細胞外に突出した結節状変化を認めた。なお、共焦点レーザー顕微鏡の画像解析ソフトから算出したN/C比で有意差検定をしたところ、NILMと比較してSCCで有意な上昇を示した。3.F-actinとCortactinの二重染色における共発現は、異型を示す深層系細胞の浸潤突起にのみ限局して発現を認めた。組織標本から検索したCortactinの発現は、正常組織では有棘層および基底層に弱陽性像を認め、SCC周辺の上皮性異形成部では、中間層から基底層にかけて陽性像を認めた。SCCでは10症例中7例で深部および浸潤癌胞巣の最外層細胞に強い陽性像を認めた。以上の結果から、LBC法を用いた口腔粘膜細胞診と共焦点レーザー顕微鏡による細胞骨格関連分子や核の蛍光標識は、PAP染色の形態的所見の裏付けとなるだけでなく、細胞診判定の客観的指標を持った根拠として、腫瘍性変化の早期発見・早期治療や細胞診のAI化に繋げることができると考えた。}, pages = {2022-10--2022-10}, title = {口腔粘膜細胞診で判定する上皮細胞の形態学的特徴を裏付ける細胞骨格分子}, volume = {2022-10}, year = {} }