@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:02000103, author = {楊, 炳菁 and Yang, Bingjing}, issue = {1}, journal = {朝日大学経営論集, Asahi Business Review}, month = {Mar}, note = {村上春樹の長編エッセイ『猫を棄てる』は大きな注目を集めたが、その理由は初めて自分の父親について語ったことと、父親の軍歴が詳細に記述されたからである。一方、先行研究を考察すれば、『猫を棄てる』をめぐる解読は、概ね「主体性」と「歴史」に分けられるが、エッセイの末尾に出た個人史と集団史の関係が看過できない。村上春樹は父親の生涯を詳細に描いただけでなく、親子関係にも触れ、エッセイの冒頭と末尾に2匹の猫も登場させた。村上春樹の父親の軍歴、村上の父子関係、さらに2匹の猫の象徴性と役割を考察すれば、『猫を棄てる』の主題は、歴史と歴史の生成、そして個人史と集団史の置き換えの仕組みだと言える。}, pages = {1--14}, title = {歴史と歴史の生成、個人史と集団史の置き換え : 村上春樹長編エッセイ『猫を棄てる――父親に ついて語るとき』について}, volume = {38}, year = {2024} }