@article{oai:asahi-u.repo.nii.ac.jp:00005072, author = {村田, 雄子 and 坂野, 美栄 and 永山, 元彦 and NAGAYAMA, MOTOHIKO and 堀田, 正人 and HOTTA, MASATO and 竹内, 宏 and TAKEUCHI, HIROSHI}, issue = {2010-06-20}, journal = {2010-06-20}, month = {2010-06-20, 2016-08-02}, note = {慢性根尖性歯周炎は、肉芽組織の形成を特徴とする難治性疾患の一つで、病巣の形成に種々の細胞増殖関連因子が関与する。そこで塩基性線維芽細胞増殖因子(bFGF)による肉芽腫の形成とその成熟に着目し、患者から採取した慢性根尖性歯周炎病巣(慢性化膿性根尖性歯周炎、歯根肉芽腫および歯根嚢胞)の病理組織切片を用いて、HE染色、マッソン・トリクロム染色による肉芽組織の線維形成とその成熟度を、さらに免疫組織化学的(免疫染色)ならびにin situ hybridization(ISH)によるbFGFとそのレセプター(FGFR)の発現細胞とその組織分布についても検索した結果、それぞれの病巣は線維成分が少なく細胞成分の豊富な幼弱肉芽組織(I型)と、細胞成分が少なく線維成分の豊富な成熟肉芽組織(II型)に大別できた。免疫染色によるbFGFとFGFRのタンパク発現と局在では、I型に分類したいずれの病巣でもマクロファージを中心とした炎症性細胞、線維芽細胞、ならびに血管内皮細胞にbFGF陽性を示し、II型では炎症性細胞の陽性が減少し、線維芽細胞や血管内皮細胞に多くなったが、I型、II型に共通してFGFR陽性は炎症性細胞には少なく、II型の線維芽細胞や血管内皮細胞に発現が限定した。ISHによるbFGFのmRNAは炎症性細胞、線維芽細胞、血管内皮細胞に発現し、I型ではマクロファージを中心とする炎症性細胞に、II型では線維芽細胞に多く認めた。CD68抗体による免疫染色では、I型の炎症性細胞の多くはマクロファージであることも明らかとなり、慢性根尖性歯周炎はI型、II型のいずれの病型でも、原因となる根管内細菌の持続的侵襲による傷害性変化から増殖性機転が開始し、マクロファージによるbFGF産生が周囲の線維芽細胞に対してパラクリン的な増殖を示し、時間の経緯とともに線維芽細胞自身によるオートクリン的な活性に移行し、絶えず増殖因子発現と肉芽組織増生がくり返され、長期にわたる肉芽腫形成に繋がる結論を得た。}, pages = {2010-06-20--2010-06-20}, title = {ヒト慢性根尖性歯周炎のbasic fibroblast growth factor とそのreceptor}, volume = {2010-06-20}, year = {} }